■JRE 901~209
TrainBannerForum '12/05/20~'12/06/05 UP
 
先日のゆるぼに応えて下さった啓明さんから頂いたネタの2つ目なのですが、「E電」の始祖を描いたので、絵を描いた時に留意した点や表現したかった点などを交えながら実物の変遷の能書きを垂れてみようと思います。
ちなみにオイラがどっぷり知識鉄化した頃にはD-ATC化改造後だったので㌧だニワカですが、親にせがんでまで乗った京浜東北の銀色の電車は間違いなく原型の209-910系だったので、乗車した記憶があります。接点が無いわけじゃないです。だから何だー(爆
 
長いので、見てくれる人は続きをポチってね。
*そもそも901系
Tc209-90111_1.gif
車両形式の9というナンバーは国鉄時代から「試験車」とか「試作車」を示すナンバーです。過去に通勤型で9を冠した電車と言えば国電新性能の始祖101系の試作版、もしくは最初期車登場時のナンバーであり、この901系電車はその平成版といったところでしょうか。
御馴染みの当時の省力コンセプト、軽い安いショボい(でもカッコイイ。)これを効率よく実現すべく、そして盛り込みたい新機能はどういう影響を与えてくれるのか、それらを実際に営業運転にて試験するための試作車でした。
既にデザインは固まっていて、201系から始まった窓周りのブラックフェイスを更に拡大して、近未来的な顔つき。フチを白色で囲ってオシャレにハイトーンに決めて、ヘッドランプはテールランプと共にケーシングして車体に埋め込み一体化。窓は大きな一枚窓、扁平なように見えますが、顔自体が縦方向に湾曲していて、205系までと同様に窓に関しては若干の傾斜があります。
そしてこれの量産版が209系になるわけですが、901系はただ単に209系の試作車というよりも、JR東にとって今後の通勤型あるいは近郊型電車の基本方針を決めた、いわばJR新世代電車の試作号だったともいえます。
かつてのモハ90系が、国鉄新性能電車の道標を立てたようにネ。
 
901系A編成

■[9887]vol.1
■[9888]vol.2
901As.gif
川崎重工製。車体は新仕様。梁重量を押えるために台車を内側にずらした、209系にも受け継がれたスタイル。
コンプレッサーはドイツ製のスクリュー式。クハ901とモハ901に搭載。(編成中3基)ドアエンジンは空気式です。
制御方式は富士電機製1C1M方式パワートランジスタを4群として各動力車に搭載。耐圧が低いので其々直列接続で、更に抵抗器も挿入されます。3編成中制御用の抵抗器を持ってるのはこのA編成が唯一です。
この抵抗器は、モハ900の写真を見たときにはSIVのパワーユニット冷却部か?と思ったのですが、モハ901にも同じ機材を確認したので抵抗器だろう・・・という結論になりました。
フィルタリアクトルは少し前の世代に多かった縦筒のタイプを各動力車に搭載してます。
モハ901には先述の通りコンプレッサが、モハ900にはSIVと蓄電池箱等が搭載されています。
 
901系B編成

■[9889]vol.1
■[9890]vol.2
901Bs.gif
東急車輛製。車体は従来の工法を改良したもので、窓周り等に205系イズムを感じさせるものです。台車は内側に寄っていません。また奇数号車の側面方向幕を省略するという大胆な省力を実施。(千鳥配置ではない。)
先頭部FRPは前後方向に小さく、デザインカラーの黒帯の回り込みは車体側に描かれています。それに伴って車体長も若干短くなっています。
コンプレッサは従来のレシプロ式で、253系等でも使われているタイプです。同じくクハ901とモハ901に搭載。ドアエンジンは電機式です。
制御方式は東芝製1C1M方式GTO-VVVFを、1ユニット(1C1M)毎に台車付近四隅に分散して配置。各動力車に4ユニットずつ搭載。車両単位で1C1Mx4群となります。
フィルタリアクトルは角型で、モハ102等に搭載される160kVA-MGの吸気フィルタみたいな「田の字」をしてます。これが2群につき1つの割合で各動力車に2基ずつ、VVVF装置に隣接して搭載されます。モハ901では点対称に、モハ900では艤装の関係か非公式側に集中しています。
モハ901には先述の通りコンプレッサが、モハ900にはSIVと蓄電池箱等が搭載されています。
 
901系C編成&C'編成

■[9891]vol.1
■[9891]vol.2
901Cs.gif
概ね川崎重工製ですが、うちサハ2両のみC'編成と名乗り、JR東日本が大船工場で自社製造したものです。工法は東急の従来型に類似してます。台車間距離の違う車両が入り混じって編成されてます。
コンプレッサはB編成と同じレシプロ式ですが、艤装の関係で搭載車が変更され、クハ901とモハ900になっています。ドアエンジンは空気式です。
制御方式は三菱製1C4M方式のGTO-VVVFを2群としてモハ901に集中搭載。公式側のほぼ中央にどーん!と鎮座してます。
フィルタリアクトルもやはりモハ901に搭載となり、大型のフィルタリアクトル1基で2群分賄います。
よってモハ901には制御系が集中搭載となり、モハ900にはコンプレッサ、SIVと蓄電池箱が搭載されています。
 
量産車209系前期

■[9848]vol.1
■[9847]vol.2
209-1s.gif
901系各編成から良いとこ取りの量産車。車体はA/C編成の新仕様を採用して台車が内側に寄ったタイプ。側面方向幕は省略せずに各車に設置。幕板部分の帯はデザインカラー(黒)だったものがラインカラー(青)になりました。またラジオアンテナが妻面から屋根上に移ってます。(以後標準。)
コンプレッサはA編成のスクリュー式で編成中に3基搭載は変らず。ドアエンジンは空気式。
制御方式はC編成をベースに若干配置や性能などを調整したものとなり、モハ209に制御系集中、モハ208にはコンプレッサ、SIVと蓄電池箱等が搭載されています。
 
901系→209-9**系

■[9894]元A編成900番台vol.1
■[9895]元A編成900番台vol.2
■[9896]元B編成910番台vol.1
■[9897]元B編成910番台vol.2
■[9898]元C編成920番台vol.1
■[9899]元C編成920番台vol.2
■[9901]クハ209/208-901GDマーク(改番直後)
■[9902]クハ209/208-911GDマーク(改番直後)
■[9903]クハ209/208-921GDマーク(改番直後)
基本的には幕板帯色の変更と、絵で見えないところではインテリアやマスコン等を量産車に合わせる(あまりにも装備に違いがある箇所のみ)などの変更がありました。
ラジオアンテナの位置は変らず妻面設置のままです。以降も移設改造される事はありませんでした。
ちなみに絵では連結間隔の都合上オーバーになるので、ラジオアンテナの表現はしていません。
 
量産車209系後期

■[9669]vol.1
■[3778]vol.2
209-3s.gif
後期のグループでは若干の見直しが行われました。
先ずドアエンジンを空気式からB編成で使われていた電気式に変更。これにより空気系に余裕が出たため、クハ209にも搭載していたコンプレッサを省略して編成中2基に削減しています。
また、これによりクハ209の艤装スペースも余裕が発生し、モハ208に搭載されていた蓄電池箱(編成中2こ)を、両先頭車搭載に変更。
 
209-900系デジタルATC化

■[9904]vol.1
■[9905]vol.2
209-9s.gif
富士電機のパワートランジスタは量産化の検討において真っ先に外された経緯もあり、デジタルATC化に伴う制御系変更に際し、量産車と同じ三菱製のGTO-VVVFに変更になりました。が、タネ車の空気系はほぼイジらずに変更したため量産車とは違ったものになっています。
モハ209にはVVVF装置とコンプレッサが同居。モハ208は主要機器がSIVのみになったため、床下が若干スカスカになってます。
フィルタリアクトルはE501系やE231系と同型の新型タイプになっています。
 
209-910系デジタルATC化

■[9906]vol.1
■[9907]vol.2
VVVF装置の内部変更で走行音が変化した程度で、動力車には劇的な変化はありません。先頭クハは機器変更で配置が若干変っています。
 
209-920系デジタルATC化

■[9908]vol.1
■[9909]vol.2
こちらも劇的な変化は無く、クハの機器配置に変化があります。基本的にはATC等の該当機材(箱)が大型化したため、元の位置に収まらずに移設されています。
 
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・・・と言う感じで変ってきてました209系一族。
パワートランジスタは改良版が東北版209系と言われた701系に採用され、東芝GTOは分散配置ではないタイプが255系BVEで採用され、その後の車両には必ず一枚噛んでいる「901系・209系」の存在。今でこそE231系の後輩に当たるE233系が幅を利かせ始めていますが、やはり辿っていくとその始祖は901系にぶち当たります。
 
散々好きだ好きだといってきてるmokoです。TBでもデビュー2作目が209系だったくらいですからね。
久々に並べてみました。
jre209Historic12.gif
初代は日向車両よりもTBFデビューよりも前に描いてたもの。03年頃。
2代目はTBFデビュー作。04年頃。
3代目は窓透過の過渡期。05年くらい。
4代目は量産期の絵です。06年くらい。ここまではTomix模型を見本にしてたので一応前期型でした。
5代目は新画風を試したくてE231系をベースにした床下エラー作品。07年くらい。
6代目は最近まで公開してた現行画風。08年作成で床下は後期型のものです。
7代目は今期作。改めて前期型として描いたものをPickUp。変更点は方向幕の表現(4dot)だけです。(笑
 
長いこと描いてると、知識もつきますわな。
間違ってなければ幸せ。間違ってたらもう一回学び直せる楽しさがある。
どっちも幸せなんだと思う。
気力と機嫌さえ揃ってれば。(笑
2012/06/05 01:46 | TB:近作紹介 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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